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 【東京モーターショー15】マツダ RX-VISION を全方位からチェック[動画]

 

 

 

 

マツダが10月28日、東京モーターショー15でワールドプレミアしたコンセプトスポーツカー、『RX-VISION』。
同車のデザインにフォーカスした映像が、ネット上で公開されている。
RX-VISIONは、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載したコンセプトカー。
ロータリーエンジンは、マツダのDNAであり、「飽くなき挑戦」を象徴するもの。RX-VISIONは、マツダの夢を表現したモデルとして発表された。
RX-VISIONは、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」にもとづき、マツダが考える最も美しいFRスポーツカーの造形に挑戦。
ロングノーズ、ショートデッキのフォルムや、グラマラスなボディラインが目を引く。
マツダが公式サイトで配信した映像は、RX-VISIONの外観を360度に渡って紹介。
マツダは、「世界一美しいFRのプロポーションを目指し、エレガントかつ生命感あふれる造形を実現した」と説明している。

 

  マツダはRX-VISIONをビジネスにどう生かすのか?

10月30日から開催されている「第44回 東京モーターショー」で、マツダは次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載したコンセプトスポーツカー「Mazda RX-VISION(マツダ・アールエックス・ビジョン)」を公開した。

このRX-VISIONは次期RX-7ではないかという推測がショー開催前から飛び交っていた。2年後の2017年は、世界初のロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツが東京モーターショーに出品されてから、ちょうど50年の節目の年に当たるからだ。
マツダがロータリーを復活させるとしたら、このタイミングを狙うに違いないという読みにはそれなりの説得力がある。

別の角度からの理由もある。ロータリーエンジンを積んでいたクルマで最も直近まで生産されていたのは、2003年にデビューし、2012年に生産終了したRX-8だ。既に生産終了から3年が経過した。しかも生産期間の10年間を通して見ると、最初の2年の販売台数が突出しており、リーマン・ショックのあった2008年ごろから大きく販売数を落としている。
つまり現在ユーザーの元にあるRX-8は、初期3?4年のクルマが多く、これから車齢13年以上の割増自動車税の適用が始まる。その影響で登録抹消が増えれば、サービス拠点の整備士がロータリーに触れる機会が減り、整備技術の継承が難しくなっていく可能性があるのだ。

こうしたさまざまな状況を考えると、マツダがロータリーを復活させるのだとしたら、そうそう先送りにできる状態ではない。

もっとも、マツダがロータリーをやめたいと考えているなら話は違ってくるのだが、実はマツダはロータリーをやめる気はさらさらない。
マツダ関係者から「マツダがロータリーをやめたらロータリーが世の中から無くなる。夢を託してロータリーエンジン搭載車を買ってくれたお客さまに対して、それでは信義に悖る」という言葉を聞いている。

  ロータリー復活の象徴

では、今回発表されたRX-VISIONは次期RX-7なのだろうか? 筆者のみならず、多くのジャーナリストがマツダの関係者にそれを問い質したはずである。その答えは残念ながら「NO」である。このコンセプトカーはまだまだ生産を前提としたモデルではない。
あくまでもコンセプトカーであり、具体的な生産計画は全くない。

マツダがこのコンセプトカーで何をやろうとしているかを理解するためには、そもそもロータリーエンジンの生産が何故途絶えているのかから考える必要がある。ロータリーエンジンの最大の問題点は排気ガスだ。それは昨今話題になったNOx(窒素酸化物)ではなく、CO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)である。年々厳しくなる排気ガス規制を考えれば、これを解決しない限りロータリーの復活は難しい。
ましてやこれまでRX-7の販売を支えてきたのは北米市場。世界一厳しい規制を持つマーケットである。

近年マツダが得意としているディーゼルの技術を応用するのではないかと思っている。
ノンスロットル化し、直噴インジェクションとEGR、過給という組み合わせによって、ロータリーが仕組み上背負っている混合気の吹き抜けを減らすことが第一歩だろう。それだけでは不十分ということになれば、排気ポートに電子制御バルブを付けて徹底的にコントロールするしかない。

普段、尋ねれば大抵の質問には答えてくれるマツダのエンジニアも、ことロータリーとなるとなかなか口が重い。
それでも聞き出したのは、ロータリーの長所を伸ばす改良を加えていけば出口はあるということだけだった。いずれにしても次世代ロータリーエンジンはまだまだ開発途中にあって、すぐに生産モデルに移行できる状態ではない。
冒頭に記した2017年復活説に対しては、マツダの誰に聞いても判で押したように「無理だ」と答えが返ってくる。それでは、今回のRX-VISIONはマツダのビジネスにとってどういう意味があるというのだろうか。

いくらマツダがその主義として顧客との信義を重んじるとしても、企業である以上、ビジネスにならないことはできない。
プロジェクトを推進するためには、ステークホルダーが採算を見込むように状況を整えなくてはならない。

マツダはそのために、長年ファンが期待しているロータリー復活を象徴的に表すコンセプトモデルを用意したのである。
市場の反応が好感触であれば、プロジェクトがスタートできるというわけだ。

  マツダの夢

そのために、マツダは現在好評をもって受け入れられているデザインコンセプト「魂動」のノウハウを存分に投入して、古今東西のFRの中で最も美しい1台にするつもりで、RX-VISIONをデザインした。

デザインで勝負する意味はいくつもある。数値的な性能やエンジニアリングの詳細をアピールできない今、メディアを通じて、あるいはSNSを通じて最も情報が伝播される可能性が高いのは写真、つまりデザインである。加えて、フラッグシップ・スポーツカーのコンセプトで高い評価を得ることができれば、上手くいけばマツダ全体のイメージアップにも繋がるだろう。

もう1つ、クルマにおけるメカニズムの地位が低下していることも見逃せない。1980年代は「ターボだ」「DOHCだ」「ダブルウィッシュボーンだ」というメカニズムそのものがクルマの商品性を担保してくれる部分が大きかった。しかし昨今の状況に鑑みれば、メカニズムの訴求だけで商品が成り立つとは考えにくい。さしもの個性派、ロータリーにしても、このご時世にかつてほどの神通力は見込めない。
次世代RX-7に強い商品力を持たせたいとすれば、デザインでのアプローチを考えるのは手堅い戦略だと言えるだろう。

つまり、マツダは東京モーターショーという注目の集まる舞台で、ステークホルダーに対して着実にアピールポイントを積み上げることを目的としている。そのための手段として、ロータリーと流麗なスタイルという2本の柱を考えたのだと思う。

ビジネスには確実に成功する方法というのがほとんど無い。ただし、成功までのルートマップがあるのかないのかは重大な分岐点である。
マツダはコンセプトカーによってマーケットに声を上げさせ、その刺激でステイクスホルダーを動かし、プロジェクトを正式スタートさせるという地図を描いている。夢というのはそういう本気で取り組む姿勢があってのものだ。モーターショーの賑やかしのためだけに作られた絵空事のショーカーの最大の問題点は、作っている側にすらそれを本気で実現する気がないことだ。

RX-VISIONはこのまま市販されることは無いだろう。それは間違いない。
しかし、マツダがやりたいことに向けた戦術がしっかり織り込まれたルートマップ付きの夢なのである。そうした本気の夢はとても清々しいし、応援したくもなるのだ。

 

 「Mazda RX-VISION」フランスで最も美しいコンセプトカーに選出

マツダは、パリで開催中の「第31回Festival Automobile International(国際自動車フェスティバル)」にて、1月26日(現地)『Mazda RX-VISION』が「Most Beautiful Concept Car of the Year賞」に選出された。
「RX-VISION」は、2015年の東京モーターショーで世界初公開されたコンセプトカーで、デザインテーマ「魂動-Soul of Motion」にもとづき、マツダが考える最も美しいFRスポーツカーの造形に挑戦し、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載する、マツダの夢を表現したモデル。
「Most Beautiful Concept Car of the Year賞」は、「Festival Automobile International」が表彰する大賞のひとつで、世界中のモータースポーツ、建築、ファッションやデサインの専門家や愛好家が選考委員となり、デザインにおける創造力や新しいトレンドを最も体現している車に贈られる。

 【ジュネーブモーターショー16】マツダ RX-VISION、欧州初公開へ

マツダの欧州法人は2月10日、スイスで3月に開催されるジュネーブモーターショー16において、『RX-VISION』を欧州初公開すると発表した。
RX-VISION は2015年10月、東京モーターショー15でワールドプレミアされた。RX-VISIONは、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載したコンセプトカー。ロータリーエンジンは、マツダのDNAであり、「飽くなき挑戦」を象徴するもの。RX-VISIONは、マツダの夢を表現したモデルとして開発された。
RX-VISIONは、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)」にもとづき、マツダが考える最も美しいFRスポーツカーの造形に挑戦。ロングノーズ、ショートデッキのフォルムや、グラマラスなボディラインが特徴。
このRX-VISIONが3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショー16で欧州初公開を果たす予定。なおRX-VISIONは1月末、パリで開催中の「第31回 国際自動車フェスティバル」において、最も美しいコンセプトカー賞に輝いている。